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2005.05.07 Sat
ヒトとは何か?

澁澤龍彦
『それは幾つかの関節によって繋がった、一種の奇妙な人体模型である。胴体を中心として、上半身も下半身も脚である。その伸びあがった脚のあいだから覗いている女の首が、 愛くるしい』

ハンス・ベルメールとの出会いで、
私は初めて人形にただならぬ興味を抱いたように思う。

ヒトとは何か?
形而上の問題でなく、今ここにあるヒトとは何か?
頭か?顔か?肢体か?

ハンス・ベルメールの人形において、
人の形すなわちヒトガタは徹底的に解体される。
頭部が切り離され、腕が切り離され、脚が切り離される。
または、頭部に脚が生え、沢山の球体が身体を覆う。
そして、遂には、球体関節のみが残る。
あるべきところに、あるべきものはなく、
ないはずのところに、ないはずのものがある。
究極の畸形が人形としてそこに。

けれど私にはそれはヒトにしか見えない。
圧倒的なリアリティーを持った、形而下の、ヒト。
わたしの身体より、はるかに血肉にあふれた、ヒト。
グロテスクで、けれどとても美しい、ヒト。
これは、ヒト、そのものだ。

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前置きが長くなりましたが、
三浦悦子人形展『義躰標本室』に行ってきました。 匂い。
廃墟の匂い。黴臭く、埃漂う、朽ちた匂い。
時が止まったような、古いビル。ガラス色が濃い、古い家具。
焼け焦げたビニール。ビニールに染み込んだ血の記憶。
『義躰標本室』と名付けられた空間で、
人形達は沢山の手術道具に囲まれている。
『縫い綴じられた手足、まぶた、分断された四肢』

ここにもヒトがいました。

実は私は人形の顔にはあまり興味がなく、
またゴシック趣味が過ぎているように思え、
半分くらいしか楽しめてないような気もしますが、
畸形の人形として素晴らしいものでした。

3人の制服姿の女子高生が嬌声をあげる。
「ピンクの手がカワイイ」
「おなかポッコリしてるのがイイよね」
「縫いつけられてるのサイコー」
「あたしの姉さん実はSM写真のモデルなんだ」
「ふーん、かっこいいじゃん」

ですって。
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【アンナの日記】

ホロコーストの時代に生きたアンネ・フランクにこの日記は関係ないけれどいつか訪れたいアウシュビッツの風景を記録として記憶として鮮明に残せるよう日常を少しづつ撮影してみたり文章を書いてみたり

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