2017-10

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2006.05.19 Fri
忘れられない匂い

アルトゥール・バリオ[終わりのない]が忘れられない。
広い空間いっぱいに敷き詰められたコーヒーの匂い。
わたしにまとわりつく強烈で圧倒的な匂い。

ヒトの内側に潜む暗い影深い闇。
どくどくと脈打つ濁った血。
粘膜の表面に染み出す体液。
内臓から湧き出す糞尿。

圧倒的に肉体に響くコーヒーの香りは、
わたしの中で生の匂いへと大きく変換される。
動悸が高まり、息ができない。
フィジカルな苦しみがわたしを襲う。

生とは糜爛の海に足を踏み入れるようなものかもしれない。
歩くほどにぐじゅぐじゅした感触を受け、
足元に湧き出す濁った液体の匂いが鼻を衝く。
わたしの皮膚なのか誰かの皮膚なのか、
不快で曖昧な境界、溜まる腐敗を感じながら、歩く。



美術館の外は青い空。
これは空、なのか?

コーヒーの残り香の中、
呆然と、ただ見上げる。
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【アンナの日記】

ホロコーストの時代に生きたアンネ・フランクにこの日記は関係ないけれどいつか訪れたいアウシュビッツの風景を記録として記憶として鮮明に残せるよう日常を少しづつ撮影してみたり文章を書いてみたり

アンネさん少し力を貸してください




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